かめのり地球青少年サミット 2017 [KEYS 2017]

かめのり地球青少年サミット2017が、8月15日から香港中文大学ユナイテッドカレッジにて始まりました。香港で開催されるKEYSは2011年に続き2回目となります。今年のテーマは” Current Issue and Prospects for Tomorrow’s Asia: Towards “One Asia”( アジアの将来に向けた課題と展望 ~ワン・アジアを目指して~)”。アジアの7カ所(日本、香港、中国、韓国、タイ、フィリピン、ベトナム)から計32名の大学生が参加しています。

 

1日目:8月15日(火)
各国からの参加者が続々と香港空港へ到着。夕方に全員が揃ったところで、夕食と自己紹介を兼ねたアイスブレーキングゲームで参加者同士楽しみました。

 

2日目:8月16日(水)
午前中はオリエンテーションの終了後、学内の食堂で昼食を取りました。午後からいよいよKEYSが始まります。はじめに開会式、続いて、ノーベル経済学者のジェームズ・マーリーズ先生からは「Poverty and Inequality in East Asia (東アジアの貧困と格差)」についての基調講演を聞きました。その後、ジェームズ・マーリーズ先生、翌日以降に講演・講義をしてくださる北村先生、パリット先生を交え“East Asian Development: Challenges and Opportunities(東アジアの発展:チャレンジとオポチュニティ)と題して、ラウンドテーブルセッションが実施されました。熱意あるご講演やラウンドテーブルの議論に応え、参加者も充実した質疑応答がされました。夕食では、参加者が各国の歌、踊りを披露し、楽しくKEYSの初日を終えました。

  
 

3日目:8月17日(木)
午前中は、参加者はまず調査研究のグループごとに集まり、各トピックについて指導教授から助言を受けました。その後、シンガポール国立大学のアミテンドゥ・パリット先生から、“Trade and the Indo Pacific(‘インドパシフィック’と貿易”について講義を聞き、午後からは、2つ目の基調講演として、元ギリシャ大使・元香港総領事で現在香港中文大学教授の北村 隆則先生より、“Exploring Regionalism in East Asia(東アジアのリージョナリズムの探求)”と題して基調講演を聞きました。その後、夕方からいよいよ4つのエリア(経済、教育、環境、政治)5つのグループに分かれて、調査研究が始まりました。

 
 

4日目:8月18日(金)
午前中は、各国紹介として、各国ごとに自国の現状や課題について発表しました。
午後のグループワークの後、夕方からは尖沙咀にある重慶大厦(チョンキンマンション)のインドレストランにて、難民の方々を交え、ゴードン・マシュー先生の講義を受けました。香港の人々もなかなか訪れない多様な国籍の人が暮らす場所での講義に皆刺激を受けていました。

 
 

5日目:8月19日(土)
午前中のグループワークの後、午後には、世界自然保護基金の海下湾海洋生物センターを訪れました。講義を通じて、香港周辺の海が抱える問題を学んだ後、ボートに乗って、センター近くのサンゴ礁と海洋環境の様子を見学しました。その後、ビクトリアピークに移動し、夜景を楽しんだ後、旺角へ移動し、夕食と買い物などの観光を楽しみました。

 
 

6日目:8月20日(日)
参加者はこの日一日、翌日の発表に向けてグループごとに調査研究を行い、発表の概要とスライドを作成しました。

 

7日目:8月21日(月)
午前中に指導教授との最終セッションがありました。そして、午後にはいよいよ調査研究の成果を発表する会議が開催されました。松田邦紀在香港総領事、香港中文大学ユナイテッドカレッジ学院長のジミー・ユー教授、そしてかめのり財団創始者である康本健守博士をはじめ、内外からゲストを迎える中で、5つの調査グループによる素晴らしい発表がありました。発表後、調査研究の指導教授から講評を頂きました。
発表会の閉会セレモニーでは、参加者にKEYS修了証が授与された後、松田総領事より激励の言葉が送られました。夜には、お別れ会を兼ねた夕食会が催され、KEYSの主な日程を終了した参加者たちが感想を発表し、今後KEYSで培った学びと友情を育てていくという決意表明がされました。

 

8日目:8月22日(火)
KEYS最終日となり、参加者は今回のプログラムについての振り返りとしてコメントを記入しました。その後、参加者は一斉にバスで香港国際空港へ向い、それぞれの母国への帰路につきました。今回のプログラムを無事に終了した達成感と充実感が参加者を包んでいました。