【報告】かめのり未来をつくるリーダーシッププロジェクト2023を実施しました!

高校生と大学生を対象に「かめのり未来をつくるリーダーシッププロジェクト」を、2022年より(特非)青少年育成支援フォーラムとともに実施しています。2回目を迎える今年度は、2023年11月からオンライン研修とオンデマンド学習を開始し、12月9日(土)・10日(日)に宿泊研修を行いました。

 

 


 

報告:講師 横田 秀策(一般社団法人 FCC GROOVE 代表理事)

 

 今年度で二度目の実施である「かめのり未来をつくるリーダーシッププロジェクト(Kamenori Academy for Future Leaders 、通称KAFL)」は、諸般の事情から、当初予定していた時期をずらして12月に合宿研修を実施しました。その結果、多くの高校生・大学生に応募していただき40名以上の高校生・大学生から受講者を選考することになり、結果的に全員発揮型のリーダーシップを育てるにふさわしい多様な受講者が集まることができました。

 

 昨年度はコロナ禍もまだ終わっておらず、オンライン研修を通して、「オンラインも楽しいけど、早くリアルに会って話してみたい」という空気感を強く感じました。そのため、合宿研修で初めてリアルに会ったときは大喜びしていたことが印象に残っています。それに対して、今年は一応、コロナ禍という状態を抜けたこともあり、合宿研修でリアルに会った時の喜びは昨年ほどではないようでしたが、その分、応募した高校生や大学生自らが今まで取り組んできた経験をもとに、さらに今後自分が成長していくための取り組みと意識している受講者が多くみられました。つまり、個人としての目的意識を持って応募、受講してくれたということです。

 

 プロジェクトでは、オンデマンド学習を踏まえて、オンライン研修で自己認識やリーダーシップに関する交流を行って認識を深めた後、合宿研修において、チームで社会課題の解決を目指す中で、自分のリーダーシップスタイルを見つけていくことに取り組みました。

 

 全員発揮型のリーダーシップについては、特定の立場によるリーダーシップだけでなく、メンバーとして「チームの目標達成のために他へ及ぼす影響力」として発揮されるリーダーシップであると、活動を通して認識や意識は深まったようです。また、課題にチームで取り組み、短い時間の中でそれなりに答えを見つけていくということについては、受講者の意識も高く、取り組みもスムーズであったと思います。

 

 

 KAFLというプロジェクトを通して受講者は、自分なりのリーダーシップスタイルを身につけてチームや組織へ貢献することの重要性を理解したようです。今後は、様々な場において自分自身が全員発揮型のリーダーシップを発揮することだけでなく、周りのメンバーがリーダーシップを発揮できるようにしていくことが望まれます。受講者の自分らしいリーダーシップがしっかり発揮され、活躍されることを願っています。

 

1日目の発表準備の様子。チームに分かれ発表テーマ(社会課題)について話し合い、講師にも積極的に質問していました。

 

 

2日目の発表の様子。食品ロスの削減、情報の取捨選択、格差解消(ダイバーシティチェーン)、LGBTQ、若者の政治参加といった社会課題について発表しました。

 

プログラムに参加した生徒・学生の声を動画にまとめました

 

プログラム名

 かめのり未来をつくるリーダーシッププロジェクト2023 

オンライン研修

 2023年11月1日(水)、11月15日(水)、11月22日(水)各1.5時間 

オンデマンド学習

 オンライン研修の各回後に各自で視聴 

合宿研修期間

 2023年12月9日(土)・10日(日) 

合宿研修場所

 アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区) 

参加人数

 合計23名 

 国内在住の高校生9名 および 大学生14名(留学生2名含む) 

目的

 「過去の成功体験が通用しない」「誰も正解を知らない」時代となった現代では、強い権限を持った一人がリーダーシップを発揮することよりも、一人ひとりがチームや組織の中で、どのようにリーダーシップを発揮するかがとても重要となる。この研修は、そのために必要とされる『全員発揮型のリーダーシップ』について理解を深め、必要な『ライフスキル』を身につけることを目指す。 

実施報告書

KAFL2023 実施レポートPDF