【報告】かめのり多⽂化共⽣塾2024 -多文化共生地域ネットワーク支援事業-
2024.12.04
公益財団法人かめのり財団では、2022年度より、日本国内での多文化共生に向けた担い手育成とネットワーク形成を目的とした事業を行っています。現在、国内では外国人の受け入れや共生施策への必要性や機運が高まる一方で、地域における推進の担い手が不足している状況であり、その担い手と、事業を進める組織の育成が急務となっています。
まず本年度は、地域の担い手に必要な多文化共生分野の知識と、組織や事業のマネジメントに必要なスキルを学ぶ研修の場として、一般財団法人ダイバーシティ研究所のご協力のもと「かめのり多文化共生塾2024」を2024年9月14日(土)~9月16日(月祝)に神戸、2024年10月12日(土)~14日(月祝)東京にて行いました。
神戸会場は27名、東京会場では21名が参加し、各地域の多文化共生分野で先進的に活動している団体からの実践事例紹介、分野別解説として日本で暮らす外国人の現状やこれからの日本語教育、生活支援、誰もが暮らしやすい地域づくり等について学びました。その後、近い課題に興味を持つ参加者同士でグループを作成し、課題について企画提案を行い、その提案を発表、参加者同士で採点し合いました。意見交換や質疑応答なども活発に交わされ、学びの多い3日間となりました。
参加者からは実施後のアンケートにて以下のようなコメントをいただきました。
・色々な方法があり皆試行錯誤しながら活動していることを凝縮して知ることができ、今後の参考になった。
・すでに活動している参加者が多かったので、夢のような話ではなく、リアルな悩みや難しさを踏まえて
意見交換できたのが、とてもよかった。
・今まで出会わなかったプレイヤーに逢えたこと、特にかめのり奨学生にお会いできた事がとても良かった。
奨学生に選ばれるだけ能力もさることながら知見もあり、とても刺激になった。
今回のかめのり多文化共生塾では両会場ともに、かめのり財団の奨学生を含む外国ルーツの参加者が複数いたことで、日本で暮らしている外国人当事者との情報交換、交流の場にもなり、相互理解や課題解決において当事者の関りや多角的な視点の大切さも実感しました。初日の夜には懇親会が開かれ、参加者間のネットワーク形成の機会にもなりました。
このネットワークから「誰もが受け入れられる、暮らしやすい地域づくり」を広げていきたいと思います。
かめのり多文化共生塾2024概要
〇神戸
日時:2024年9月14日(土)~9月16日(月祝)
会場:こうべまちづくり会館
参加者:27名 ※一部のみ参加者含む 修了者:26名
〇東京
日時:2024年10月12日(土)~10月16日(月祝)
会場:アルカディア市ヶ谷
参加者:21名 ※一部のみ参加者含む 修了者:20名
2023年度「多文化共生地域ネットワーク支援事業」実施報告はこちら