かめのりスクール 過去の参加者の声をご紹介
2023.05.30
4年ぶりとなる今年のかめのりスクール実施まで、あと2ヵ月となりました。新たな出会いや体験への期待が高まる中、前回のかめのりスクール参加者の感想を紹介します。
文:アイン コク グエン(ベトナム)
私にとってかめのりスクールは忘れられない思い出になりました。今年の7月私はかめのりの参加者として選ばれました。初めて日本に行くのですから、とても楽しみでした。毎日、食べるときにも、寝るときにも、勉強するときにも、このことについて考えてしまいました。やっと出発日が来ました。ベトナムの空港にいる時から日本に着くまで色々な悩んだことがありました。日本になれるか、みんなと話せるか、友達ができるか、とても心配しました。でもかめのりのみんなさんに会ったら、その心配は全部消えました。アジアの生徒と大学のスタッフはみんなは親しいし、優しいし、とてもすばらしいです。最初から温かさが感じられました。空港で集合したら、ホテルに向かって、新しいjourneyを覚悟しました。今回私のルームメイトは韓国からのジョウさんです。最初私たちあまり話合わなかったですけど、1日よくしゃべって、親友になりました。毎晩他の部屋に行って、みんなと一緒に話したり、ゲームをしたり、歌ったりして、とても楽しかったです。
かめのりスクールに参加する時、色々な友達ができるだけではなく、有名なところにたくさん行くこともできます。私にとって、それぞれの場所に、特別な気持ちが感じられました。明治神宮には自然の中にいるという感じができたとか、江戸東京博物館には古さと新しさの美しさが感じられました。藤子F不二雄ミュージアムにはアニメの素晴らしさが感じられましたなどです。毎回そのところから戻る時、日本のことへの好奇心はもっと大きくなりました。いろいろなところに行けるだけではなく、面白い文化も体験できました。和太鼓とか茶道とか歌舞伎などです。チャンスがあればもう一度その文化をやりたいと思います。
かめのりスクールのことは全部とてもすばらしかったです。でも私にとって、その中でも一番すばらしいのは日本人と一緒に勉強したり、生活したりすることです。とても優しいホストファミリーと生活しました。みんなといるのは自分の家族といるみたいだったです。さらに日本人の生徒と一緒に勉強したり、話したりして、とても嬉しかったです。時々、日本人生徒は早すぎて、みんな何を言うか分からないこともあるけど、それは大変な問題というわけではない。
かめのりスクールを通じて、貴重なことをたくさん得ました。友達ができたし、critical thinkingとかteam workなどのような大切な力を学んだし…かめのりが終わって、もう1カ月ですが、今でもいつもみんなが懐かしいです。たとえ誰か「一番言いたいことはなんですか」と聞けば、ためらわず「かめのり、本当にありがとうございました」と返事します。
文:イ・マデ・トゥグー マヘンドラ(インドネシア)
とてもあっという間に感じた10日間でした。短い期間でしたが、ただ遊ぶということだけではなく、色々な活動を通じて数えきれないほど沢山のことを学びました。もちろん、それらの活動に参加していたときに大変なことがあり、その大変なことはどう乗り越えられるようになるのか、そして楽しくするためにはしっかり相手の意見や気持ちを尊重したり、お互いに認め合ったり支え合ったり思いやり合ったりするというのはこのかめのりスクールに参加して強く自分に伝わりました。
学校では勉強し得ないことをたくさん勉強し、コミュニケーションがより良く取れるようになり、日本の文化に触れることができて他のアジアの国々からのお友達がたくさんできて自分の視野をより広がって本当に良かったなと思っています。このプログラムに参加させていただいて心から感謝を申し上げます。
文:張 詩悦(中国)
この夏休み、かめのりスクールのおかげで、ずっと憧れている日本へ行きました。親切で、優しい皆さんと出会って、色々学びました。
かめのりスクールは若い人達の交流のために行われていますが、話すのが苦手な私がその目標を達成できるかどうか、不安いっぱいでした。初めて空港でインドネシアから日本語がペラペラ話せるキュウさんを見るとき、彼女が日本人だと思いました。皆さんと前から知り合っているように、笑いながら、おしゃべりをしていました。無口な私と比べて、キュウさんはたくさんのことを話してくれたと思いました。昼ごはんを食べる時、キュウさんと一緒に座って、彼女はどうして話すことが上手なのか知りたかったです。「なぜって、せっかくのチャンスだから、何も言わず帰れば後悔するよ」とキュウさんが言いました。私もそう思いました。このプログラムをきっかけに、日本語能力を高めたいと思っています。その後、一緒に座るクラスメートにこえをかけ、学校などについても少し聞いてみようと思いました。意外とみんなが喜んで詳しく説明してくれました。
異文化に触れていて、違う言葉を使っているみなさんと東京で見学していた時、何度もまるで夢みたいな感じがしました。色々なところが違いますが、同じなのは皆さんの体から心まで一緒にいたことです。いつでも「大丈夫?」という声が耳に入ってきました。初めて、「張チャン」と呼ばれた時、びっくりして、いつも「張さん」と呼ばれていた私にはとても思いがけなかったんです。話すことが苦手な私もだんだん自分の気持ちなど伝えられるようになってきました。楽しい時間がいつも速すぎるということは誰でも知っていますが、皆さんは今持っているすべてを大事にするということを教えてくれました。私もどうしても、こういう気持ちを心に刻んでいたいです。
日本で出会った人々と日本のにぎやかさと静かさは、心の中の一番美しい風景になりました。皆さんが言ったとおり、『日本で皆さんと出会って、よかったなあ。じゃ、また逢う日まで』。
■創意工夫をしてグループの成果物を生み出すことが一番面白かった。自分のアイディアを仲間が改善する、それをまた別の人が改善する、というように皆の発想の積み重ねをしていく過程が楽しかった。
■ 普段の学校では同じような話し合いをしてもすぐに話が尽きて雑談になってしまうが、このプログラムの話し合いではとにかく話が盛り上がって楽しかった。レベルの高い話し合いをできる人がこんなにいっぱいいるんだ、と思った。
■自分の頭の中で分かっていても、それを皆に伝えようとなるとすごく難しいことや、自分のあたり前が皆のあたり前でないことを発見した。
■コミュニケーションは複雑な構造になっていることを学んだ。視覚、聴覚、感情、そのほかたくさんの要素によって成り立っていて、それを私たちは普段何気なく使っていたことを感じた。
■英語ではゆっくり話せるのに、母語である日本語ではそれが案外難しいということを発見した。
■アジアの国々についてもっと知りたくなった。
■アジアの他の国の人ならではの斬新なアイディアが出てきておもしろかった。
(「かめのりコミュニティ N0.32 2019年11月」より再録)